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色彩模様いしのまき<ピンク>市民憩う薄紅の回廊 滝山公園の桜(東松島市矢本)

山頂付近に広がる桜並木。市内外から多くの花見客が足を運ぶ

 薄紅色の花びらが回廊をつくる。花見客の心を浮き立たせ、感嘆のため息や子どもたちの歓声を誘う。

 公園内にはソメイヨシノやヤマザクラなどが約600本ある。桜は1967年、旧矢本町議が市に苗木1000本を贈ったもの。「市民の憩いの場になってほしい」という送り主の思いが花見の名所を作り上げた。

 標高91メートルの高台からは桜の向こうに石巻湾や牡鹿半島を望める。眼下の航空自衛隊松島基地からブルーインパルスが飛び立つ様子も見え、ファンがカメラを担いで登る。東日本大震災で被災した沿岸部も見渡せ、公園内には慰霊碑も立つ。

 9日は恒例の「滝山桜まつり」が4年ぶりに開かれる。満開近い桜が市民を出迎えそうだ。

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