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水産業の楽しさ体感「すギョいバイト」 高校生、加工やPRに挑戦 石巻

末永専務(手前)にポップのアイデアを発表する高校生ら

 石巻地方の高校生が働きながら海産物を食べたり、普段は入ることができない現場や施設を見学したりすることで、水産業の魅力を知る「すギョいバイト」が3月25~31日、石巻市内で実施された。石巻市の一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ)が初めて企画。ホヤ漁師の手伝いやタコの加工など、9種類の海の仕事が用意され、35人の高校生が参加した。

 同市塩富町2丁目にある末永海産のアルバイトには石巻西高の遠藤則晴さん(17)と石巻北高の猪股昊成さん(16)、伊藤悟さん(16)が参加。同社が製造、販売するカキやホヤ、ワカメなどの加工品を試食し、商品をPRするためのポップ作りに取り組んだ。

 3人は人気商品の一つ「牡蠣(かき)の潮煮」に絞って制作。「県外の人にも伝わるように味の感想を具体的に書く」「アレンジレシピを付ける」などをはじめ、好きなものに熱中することを指す「沼にハマる」といった若者言葉も使ってアイデアをまとめ、関係者の前で発表した。

 提案を聞いた末永康也専務は「学生ならではの視点や想像力があり、取り入れられそうなものが多かった」と話した。

 参加した猪俣さんは「加工品ができる工程を見ることができて良かった。商品PRも大切な仕事で大変だと分かった。いい経験だった」と語った。

 FJでは今後も、高校の長期休業期間を利用し、すギョいバイトを実施する予定。広報の香川幹さんは「水産業は楽しい仕事で、イメージもいい方向に変わってきていることを伝えていきたい」と話した。

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