交流拠点に 女川・浦宿一区集会所が完成 ペタンクコートも
東日本大震災の影響や老朽化のため移転新築が行われていた女川町浦宿浜の集会所「浦宿一区集会所」が完成した。住民の要望で整備されたペタンクコートもあり、住民同士の交流拠点施設として期待される。
新たな集会所は木造平屋で延べ床面積約276平方メートル、総工費は約1億3950万円。2022年度電源立地地域対策交付金を活用した。
山側にあった以前の集会所からJR浦宿駅の近くに移った。集会室や外倉庫の他、災害時の停電などに備え太陽光発電設備と蓄電池も確保。建物西側にペタンクコートと9台分の駐車スペースも備えた。
3月31日に現地であった鍵の引き渡し式には関係者約10人が出席。須田善明町長は「震災の被害などで不便をかけてしまった。これからはスポーツやお祭りをどんどん開いてもらい、地域を盛り上げてほしい」とあいさつし、上一区の石森洋一区長(73)に鍵のレプリカを手渡した。
石森区長は「浦宿浜には水産会社や加工場が多く、ベトナムなどから来た外国人も住んでいる。町になじんでもらうために、地元住民と関わる機会をつくっていきたい」と話した。
浦宿一区集会所は1978年に利用が始まり、地区のイベントなどで利用されてきた。
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