カーシェア事業 協会、石巻市と連携確認 成果や課題を共有
包括連携協定を結ぶ石巻市と一般社団法人日本カーシェアリング協会(石巻市駅前北通り1丁目)が3月29日、2022年度の事業報告会を市役所で開いた。交通課題の解決や持続可能な開発目標(SDGs)の普及など協力の成果と課題を共有し、今後も連携して取り組むことを確認した。
市側は斎藤正美市長や関係課長ら12人、協会は吉沢武彦代表理事ら4人が出席。連携事業についてそれぞれ報告した。
地域で車を共同利用する「コミュニティ・カーシェアリング」は、市内11地区で展開。約580人が会員登録している。3月には荻浜地区でも住民主体の運営組織が設立され、利用が始まった。
生活困窮者支援では、就職活動などに使う車を安価で貸し出し、就労を後押ししている。22年度の利用は1件だった。
吉沢代表理事は「石巻で生まれた団体として、取り組みを充実させて市民に還元したい」と話した。斎藤市長は「助け合いながら生活できる環境づくりに貢献してくれている」と感謝した。協定は21年7月に結んだ。
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