(555)腰痛の足下ものの芽びつしりと/山尾玉藻(1944年~)
腰痛は体の不調の中ではなかなか大ごとで、全く動けなくなることもありますし、慢性的な痛みをかばって体全体の動きに影響することもあります。足下は「そっか」と読むでしょうか。ゆるゆると歩く下には、春になり萌(も)え出たさまざまな草の芽があります。一つ一つは小さく他愛(たわい)ないものですが、周囲を埋め尽…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。