石巻市、庁内のDX推進を本格化 3分野20項目でデジタル化検討
石巻市は4月から、デジタル技術で業務を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を本格化させる。検討すべきデジタル化の取り組みとして、3分野20項目を抽出した。本年度から担当課がそれぞれ実施に向けた検討を進め、2025年度までの実現を目指す。
市は昨年度、各課の職員計12人を集めた部署横断的なプロジェクトチームを結成。業務課題の洗い出しや情報システム会社との意見交換などを行い、取り組むべき項目をまとめた。
デジタル技術活用分野は13項目。会議記録の作成事務効率化に向け、精度の高い音声入力システムなどの導入を検討する。文書管理のデジタル化やテレワーク導入、マイナンバーカードを利用したオンライン申請の促進策なども探る。
ルール整備や職員のリテラシー向上分野は4項目。内部手続きに関する押印の廃止を図るほか、セキュリティー対策など職員向け研修の実施を考える。
組織や人員体制の強化に関する分野は、3項目。市民サービスと業務効率化などの最適な在り方を検討・調整する部署の設置や、情報担当部門の体制強化などを模索する。
市内の公立保育所・こども園と放課後児童クラブで4月に業務支援システムを導入するなど、先行して実現した取り組みもある。
ICT総合推進課の担当者は「職員が減る中で住民ニーズは多様化しており、業務の効率化は必要不可欠。身近なところから取り組みを進め、デジタル化を実現していきたい」と語った。
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