まちの風景を作品に チューリップ題材、29日から3人展 石巻
東日本大震災後、石巻市を拠点に活動する3人の女性が29日から同市中央2丁目のギャラリー「setsu(セツ)」で初のコラボ展「チューリップのある風景」を開催する。震災から12年、女性パワーで新たな文化の風を起こす。
コラボ展を企画しているのは写真家山田真優美さん(43)=香川県出身=、ペインター福田美里さん(28)=涌谷町=、セツ運営の菊地尚子さん(36)=石巻市=。被災地の石巻市でバラバラに活動してきた3人が初めて力を合わせて作品展を開く。
題材にチューリップを選んだのは「3人ともチューリップの花が好きだから」。「流線形のフォルムに引かれる」(菊地さん)と話す。
新緑の季節になると、チューリップが広小路(中央)の歩道や若生工業(清水町2丁目)の庭園などで咲き誇り、街がチューリップで彩られるのも今回のコラボ展のヒントになった。
山田さんは街中に咲くチューリップを写真で切り取った作品、福田さんは絵画の小品、菊地さんは2人の作品をデザインしたスカーフなどをそれぞれ出品する。セツは「石巻まちの本棚」が入っているビルの2階に開設している。
3人は「見に来た人が希望が持て、前向きになれる作品展にしたい。作品は販売もするので、家の中に飾ってチューリップのある風景を楽しんでほしい」と願う。
会期は5月7日まで。開場は正午~午後6時(初日のみ午前11時開場)。入場無料。
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