「ジョーサイ」響き渡る みこし渡御、4年ぶり 石巻・朝日山計仙麻神社
石巻市北村の県立自然公園旭山にある朝日山計仙麻(けせま)神社で23日、春季例大祭とみこし渡御があった。新型コロナウイルスの影響で中断が続き、みこし渡御は4年ぶり。現在のみこしが新調されて70年を迎えたことを祝って実施された。
出発式で、渡辺俊夫総代長(71)は「終戦直後の1953年にみこしを調達した先人たちに頭が下がる思いだ。氏子の幸せと地区の発展を願い、地域を挙げてみこしの誕生70年をお祝いしよう」とあいさつ。氏子青年会のメンバーらが重さ約700キロのみこしをかつぎ、旭山山頂を出発した。
登山道入り口の鳥居前では、北村小4~6年生がかつぐ俵が載った子どもみこしが合流。北村地区の民宿や集会施設などを「ジョーサイ(除災)」という掛け声と共に巡り、家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
子どもみこしをかついだ北村小6年の三輪千夏さん(11)は「昨日から楽しみでわくわくしていた。おみこしは重くて、前でかつぐ人と後ろの人で息を合わせるのが難しかったけど楽しかった」と話した。
この日は、ロシア侵攻を受けてウクライナから母親らが石巻市内に自主避難しているウクライナ出身のシェプノフ・ヴィタリイさんが特別ゲストとして招かれ、一緒にみこしをかついだ。
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