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石巻各地で祭り 網地島「雷神宮祭」4年ぶり 龍口神社で春の例大祭

 大型連休が29日始まり、地域の神社の例大祭も盛り上がりを見せた。

みこし、海を巡行

みこしを担いで海に入る男衆ら

 石巻市網地島の長渡(ふたわたし)地区で4月29日、4年ぶりに「雷神宮祭」が開かれ、みこしを担いで島内を巡行した。関係者は「感無量だ」と島の恒例行事の復活を喜んだ。

 白装束に身を包んだ10~40代の男衆13人がみこしを担いで島内の道路を練り歩き、大漁や海上安全を願った。ほら貝と太鼓、笛の音が響く中、男衆が「チョーレイ!」と威勢のいいかけ声を上げながら、神社や港を巡った。

 長渡漁港では、男衆がみこしを担いで3回海に入った。石巻市の配管工馬場久志さん(36)は「疲れたが、海水は気持ちよかった」と笑った。住民らによる餅まきがあったほか、獅子振りも登場して浜は活気に沸いた。

 島は人口減と高齢化が進み住民は約290人。東日本大震災前より4割減った。雷神宮祭実行委員会の高橋秀一郎さん(64)は「感無量だ。愛する故郷を廃れさせたくないとの思いで開催した。今後も島を盛り上げたい」と話していた。

 祭りは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止していた。通常は2日間だが、今年は1日に短縮した。

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稚児行列、練り歩く

きらびやかな衣装をまとった子どもたち

 石巻市前谷地にある龍口神社で4月29日、春の例大祭があり、集まった氏子や地域住民らが五穀豊穣(ほうじょう)と子どもたちの健やかな成長を願った。

 きらびやかな衣装をまとった女児による稚児行列「花御膳行」には、市内の未就学児から小学低学年までの10人が臨んだ。そろいの化粧と着物姿で社務所から神社までを練り歩いた。行列に参加した前谷地小1年の鈴木希さん(6)は「神社の中で拝むのが楽しかった」と話した。

 前谷地小児童による太鼓演奏の奉納なども行われ、境内には多くの保護者や地元住民らが集まった。

 春の例大祭は新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。秋の例大祭では男児による流鏑馬(やぶさめ)などがある。内海進宮司は「遠方の方も氏子も神社をお参りして心を癒やしてほしい」と語った。

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