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石巻川開き祭り 3日間開催が正式決定、震災後初 花火は開北橋下流

 石巻川開き祭りの実行委員会は2日、臨時総会を石巻市中央2丁目の石巻商工会議所で開き、100回目を迎える今夏の日程を8月4~6日に正式に決めた。前夜祭を含めた3日間開催は東日本大震災後初めて。花火大会は震災前の会場だった北上川の開北橋下流に移し、東北有数の規模を復活させる。100回記念事業では有名アーティストの特別ライブも計画する。

 8月4日は川村孫兵衛翁報恩供養祭や震災慰霊祭など祭典行事と北上川での流灯、供養花火を予定する。5日は孫兵衛船競漕(きょうそう)の予選、花火大会、特別ライブなど。6日は孫兵衛船決勝と陸上パレードなどを展開し、大漁踊りで締めくくる。

 花火大会は震災前と同規模の約1万6000発の予定で、石巻大橋下流で実施した昨年の約6000発から大幅に拡大。尺玉や水中スターマインなど大型花火の復活も計画する。会場は中瀬公園と石巻南浜津波復興祈念公園を含む3カ所の候補の中から、実施可能な規模と安全面を重視し、開北橋下流に決めた。

 花火会場が離れる中心市街地の関係者から人出の減少を懸念する声が上がっているため、有名歌手の特別ライブを5日夜、中瀬で企画し、調整を進めている。音楽が中心のステージや飲食販売の屋台村をかわまち交流広場、石巻商議所駐車場に3日間開設する。

 記念事業ではその他、「スパリゾートハワイアンズ」(いわき市)のフラガールとファイヤーナイフダンス、航空自衛隊中部航空音楽隊などがステージに出演。お化け屋敷やフリーマーケットなども計画する。

 実行委会長の青木八州石巻商議所会頭は「100回記念にスケールを大きくした。市民総参加の祭りにしたい。来年以降の開催日数や花火会場は、また議論して検討する」と話した。

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