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震災伝える 絵本「帰ってきた小船」、石巻市図書館で原画展 7日まで

さまざまなサイズ、表情の原画が並ぶ会場

 東日本大震災の津波で石巻市雄勝町波板から流失し、2015年にハワイのオアフ島に漂着した後、翌年帰還を果たした和船「第2勝丸」を題材にした絵本『帰ってきた小船』(三陸河北新報社刊)の原画展が同市羽黒町の石巻市図書館2階展示室で開かれている。7日まで。

 展示されている原画14点は、仙台市のファンタジー画家石川かおりさんが3月に石巻市に寄贈。原画展は郷土への関心を高めるとともに、震災の記憶の風化を防ぎ、次世代に語り次ぐ機会をつくろうと図書館が企画した。

 初日の4月30日に訪れた石巻市内の60代女性は「震災時のボランティアと交流する中で絵本のやりとりもしてきた。この絵本の原画も見てみたくなり足を運んだ。立体的で細かく、油絵の質感が分かりやすい」と感想を話した。

 司書の津田英里奈さん(29)は「図書館には絵本もある。原画は絵本と違っていろいろな大きさで描かれているので、見比べてみると面白い」と語った。

 開館時間は3~5日と7日は午前10時~午後5時。6日は午後6時まで。

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