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石巻川開き祭り100回目 花火会場は開北橋下流、「東北有数」復活へ

花火大会開催が見込まれる北上川の開北橋(左奥)下流

 石巻川開き祭りの実行委員会は4日、100回目を迎える今夏の祭りの花火大会を北上川の開北橋下流で開催する方針を固めた。東日本大震災前の会場に戻し、東北有数と言われた規模を復活させる考え。100回記念事業では市民を巻き込み、お祭り広場や七夕飾りの拡大、かつての名物だったお化け屋敷の開催などを企画する。今月末の総会で正式決定する。

 花火会場は中瀬公園と石巻南浜津波復興祈念公園を含む3カ所が候補になっていた。実行委が実施したアンケートでは回答数833件の68・4%が開北橋下流を選択。一方で、市民有志からは中瀬を希望する要望書と2507人分の署名が市などに提出されていた。

 実行委は本部会議を4日に開催。アンケート結果や署名提出も検討材料にした上で、安全に実施できる環境と打ち上げ規模を重視し、開北橋下流を選んだ。

 祭りは8月4~6日で、震災後初の3日間。花火大会は5日に開催する。震災前と同規模の1万5000~1万7000発の打ち上げを目指し、尺玉や水中スターマインなどの復活も想定する。4日は供養花火を中瀬で打ち上げる。

 記念事業はかつて定番だったお化け屋敷を開催。「お祭り広場」は屋台村やフリーマーケットなどで内容を充実させる。合併前の旧6町の小学校にも参加を呼びかけるイベントも企画。七夕飾りは制作を市民や団体に広く呼びかけて規模を広げる。サンバチームのパレードへの参加や航空自衛隊松島基地の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行も予定する。

 実行委は予算確保に向けたクラウドファンディング活用やボランティア募集などの準備も進める。記念事業検討委員会の松本鉄幹委員長は「多くの人に議論に加わってもらい、一体感が高まっている。市民総参加型の祭りを実現し、石巻の花火のすごさも発信したい」と語った。

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