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GW中盤、青空さわやか 観光ボランティアもおもてなし 石巻地方

石巻市内2カ所に案内所

 石巻観光ボランティア協会は3日、JR石巻駅前と、今年新たに加えた石巻市中央2丁目のいしのまき元気いちば前の計2カ所に観光案内所を設け、大型連休の来訪者を親切なガイドでもてなしている。

 石巻駅前は仙石線などを利用して石巻に来た人を、元気いちば前は近くのかわまち立体駐車場の出口前であることから、自家用車での行楽客をターゲットに案内した。

 青色のテントの下にはパンフレットが豊富に並ぶ。ボランティアは地図を示しながら、観光客のニーズに合った情報を提供した。

 斎藤敏子会長は「石巻に来た目的に沿った案内を提供したい」と話し、満足度の高いサービスを追求した。

 以前から石巻に興味があったという浜松市の60代会社員女性は「何も予定を組んでなかったので、とても助かった。復興を自分の目で見て学びたい」と笑顔で話し、街中へ繰り出した。

 観光案内所は5日まで開設。午前9時~午後3時。

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砂金取り体験で「みちのくGOLD浪漫」追加認定PR

世界大会チャンピオンの大崎さん(左)と砂金取りに挑戦する親子

 金を通じて宮城、岩手の歴史や文化を伝える日本遺産「みちのくGOLD浪漫」に、石巻市の「金華山詣(もうで)」と「金華山道」が追加認定されたことをPRしようと、石巻市中央2丁目の市かわまち交流センターで3日、砂金取り体験やパネル展示が始まった。砂金取りは5日、展示は8日まで。

 一般社団法人石巻圏観光推進機構(石巻市)が主催。会場には、岩手県平泉町の中尊寺金色堂や涌谷町の黄金山産金遺跡などについて紹介するパネルを展示している。

 北上川堤防入り口付近では1回500円で、皿を使った砂金取り体験ができる。この日は石巻市門脇在住で、世界砂金取り大会ジュニアの部で優勝経験のある大崎敬明さん(34)が参加し、「砂と鉄の比重の差を利用し、皿を回した遠心力で砂を出していく」と説明した。

 同市鹿又小4年の狩野綺花(あやか)さん(9)は「砂金取りは初めてで、楽しかった。太陽の光に当たって光り、きれいだった」と話した。

 石巻圏観光推進機構の大平篤士さん(45)は「イベントを通じて石巻と金の関わりを周知し、金華山に足を運ぶきっかけにしてもらえたら」と期待した。

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神割崎で潮騒まつり

新鮮なホヤの詰め放題を楽しむ来場者

 石巻市や南三陸町の特産品などが楽しめる第8回「潮騒まつり」が3日、南三陸町戸倉の神割崎キャンプ場駐車場で始まった。5日まで。

 会場では、焼きガキや石巻焼きそばなどの飲食物の他に、盆栽やフリーマーケットの和服店など計30店舗が並んだ。ステージでは歌謡ショーが開かれた。

 埼玉県三郷市から家族で訪れた自営業の竹田尚美さん(56)は「南三陸に興味があり、今回初めて訪れた。どれも安くておいしいのでびっくりしている。特にアユの塩焼きがおいしかった」と話した。

 主催する潮騒まつり実行委員会会長で漁師の西條幸正さん(57)=石巻市=は「東日本大震災や新型コロナウイルス流行前のにぎわいを目指している。たくさんの店があるので、自分が食べたいものを食べ、見たいステージを見て楽しんでほしい」と語った。

 店舗は開催日により一部変動がある。歌謡ショーは4、5両日も開かれる予定。

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