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コーヒー味わい災害支援を 毎月11日は100円で提供、全額寄付 石巻・パーラー山と田んぼ

11日に置かれる募金箱を手にするスタッフ

 毎月11日になると、石巻市の一般社団法人グリーフサポートが運営する障害者就労継続支援B型事業所「パーラー山と田んぼ」(石巻市前谷地)と同大橋店(同市大橋)の店頭に小さな募金箱が置かれる。寄せられたお金は、災害支援に役立ててもらうため市社会福祉協議会などに寄託する。

 自家製パンやスイーツなどを販売する山と田んぼ。毎月11日を「100円コーヒーの日」として、通常200円のコーヒーを100円で提供し、料金を募金箱に入れてもらっている。

 グリーフサポート代表理事の木村直隆さん(48)は「各地で起きる災害に少しでも支援できないかと考えた。東日本大震災を忘れないようにと月命日の11日に設定した。山と田んぼに足を運んでもらうきっかけにもなる」と話す。

 取り組みは2020年4月に始まり、大橋店が開店した22年からは2店で行う。これまで市社協に2回に分けて計5万円を寄せ、4月20日にはトルコ・シリア大地震向けに、グリーフサポートからの寄付を加えた10万円を市に寄託した。

 障害者の就労継続支援事業所で、障害がある人もスタッフとして多く働く。「普段、自分たちも支えられているという気持ちが強いので積極的に取り組んでくれている。トルコ地震の際は家族らと一緒に募金もしてくれた」(木村さん)と喜び、感謝する。

 多めにお金を入れてくれたり、頑張ってと声をかけたりしてくれる来店者も多いという。「コーヒーいかがですか」。店頭で呼びかける声も少し弾む。

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