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川から見てみた石巻(7・完) 天王橋上流

 東日本大震災の復興事業で、石巻市の北上川河口部はその姿を大きく変えた。両岸に堤防が築かれ、沿岸には交流施設が立ち並んだ。(川から見てみた取材班)

川幅400メートル、雄大さ実感

穏やかな水面が広がる天王橋上流側。川幅が広がり、大河の雄大さを改めて感じた

 七ツ石を通り過ぎた辺りから、北上川の水面が穏やかになった。河畔の木々や鉄塔がきれいに反射する。

 東日本大震災後に架け替えられた天王橋をくぐる。旧橋の土台などもまだ一部が残っていた。橋を越えた先は水深が浅くなるため、クルーズは終着点を迎えた。

 川の真ん中で停船し、上流を眺めた。この船旅で最も広い約400メートルの川幅が眼前に広がる。川面に波紋はなく、雲一つない空を映した。源流は岩手県北部の岩手町。ここから200キロ以上先だ。大河の雄大さが心に迫った。

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