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(589)孤島夢や螢袋で今も待つ/齋藤愼爾(1939~2023年)

 作者は山形県沖の孤島、飛島出身。今年3月に逝去された。進学した酒田の高校時代から俳句を始め、上京後は一人出版社を創業。寺山修司、吉本隆明、瀬戸内寂聴ら戦後日本を代表する文人と深く交流し、出版を手がけた名編集者でもあった。現世の肉体から解き放たれた今、作者は故郷に帰り、螢(ほたる)袋の花を光らせ転生…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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