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(591)子の眠る丸窓にとびうをの影/小田島渚(1973年~)

 実際の景色や日常にある物語と、そうでない不思議な世界。この句はその狭間(はざま)にあります。子供が寝る寝室の丸窓にトビウオの影がよぎりますが、丸窓も、眠る横を過ぎる魚も現実にはそうそうない状況です。しかし丸窓は船室を連想させ、眠りは夢の世界を想像させます。子供の夢の世界の海と繋(つな)がり、窓の外…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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