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(592)新樹光坂があがつて来いといふ/横澤放川(1947年~)

 「新樹光」は初夏の若葉を付けた木々の瑞々(みずみず)しい光のこと。街路樹のある坂だろうか、上の方から「坂が」作者に「あがつて来い」と呼びかけてくる。実際にはあり得ないことだが、坂は人生の困難とその克服の象徴であろう。ピンチはチャンスという逆転の発想もある。新樹光は生命力にあふれ、全身から力が湧いて…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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