(593)みどりごのちんぽこつまむ夏の父/金子兜太(1919~2018年)
先日句会で、仲間が生後4カ月の赤ちゃんを連れてきた。大人(おとな)しい子だが、いかにも生命そのものという感じが眩(まぶ)しかった。赤ちゃんのことを「みどりご」と呼ぶのは、新芽や若葉になぞらえてのことらしいが、納得のいくいい言葉である。この句、「夏の父」がまたいい。インナーシャツ1枚のような恰好(か…
関連リンク
- ・(592)新樹光坂があがつて来いといふ/横澤放川(1947年~)
- ・(591)子の眠る丸窓にとびうをの影/小田島渚(1973年~)
- ・(590)心臓に異郷の祭太鼓かな/相馬京菜(1999年~)
- ・(589)孤島夢や螢袋で今も待つ/齋藤愼爾(1939~2023年)
- ・(588)まつろはぬ血をばはるかに青山河/金箱戈止夫(1928~2020年)