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(594)化けさうな一軒家あり螢狩/大峯あきら(1929~2018年)

 水辺をそぞろ歩いて蛍を楽しむ夜、道沿いには崩れかかった一軒家があったのでしょう。柱は朽ち、窓は外れ、家全体を蔓(つる)や厚い木の葉が覆っています。家そのものが今にも物の怪(け)に変化しそうです。かつての日本は街灯もなく、暗がりに浮かび上がる景色には、得体(えたい)の知れない恐れがありました。と言っ…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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