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小学校庭からくぎ約50本、金属探知機で除去 岩沼市教委が東京児童のけが受け対策

岩沼小校庭から見つかったくぎ類

 宮城県岩沼市教委は6月末までに、市内の全8小中学校で金属探知機を用いて校庭のくぎ類を除去する。東京都内の小学校で校庭から突き出たくぎで児童がけがをした問題を踏まえた措置で、25日、岩沼小で使い方を実演した。

 市教委は点検を求める国の通知を受け、東北大に相談。地雷検知などのセンサーを開発する佐藤源之名誉教授(電磁波応用工学)から金属探知機1台を借りた。22日に岩沼西小の校庭で試したところ、約50本のくぎが見つかったという。

金属探知機で校庭を探る佐々木教頭(右)と、佐藤名誉教授

 岩沼小では佐藤名誉教授が使い方を教えながら、佐々木伸明教頭が金属探知機を使って校庭に埋まった金属を探り、長さ10~15センチのくぎを次々と掘り出した。

 以前に運動会で白線を引く際、目印として打ち込まれたものとみられる。

 市教委は今後、白線を引く目印をプラスチック製に替える。学校教育課の池田尚人課長は「校庭にくぎがあることに正直驚いた。目視で分からない地中のものを除きたい」と語り、佐藤名誉教授は「どの学校にも協力したい」と述べた。

 都内の小学校では4月13日、体育の授業中に児童が校庭で転倒、突き出たくぎでひざを切るけがをした。

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