命守る取り組み確認 研修・管理・教育3分野で方針協議 石巻市学校防災推進会議
本年度1回目の石巻市学校防災推進会議が19日、市防災センターであった。学校防災を推進するに当たって東日本大震災の教訓を生かし、市内の子どもたちの命を守るために必要な取り組みを確認した。
市内小中学校教諭、事務局の市教委などから約30人が出席。座長に山形大大学院教育実践研究科の佐藤健教授を迎え「防災研修」「防災管理」「防災教育」の3分野に分かれたワーキンググループで本年度の取り組みについて報告し、方針を話し合った。
「防災研修」では教職員の災害対応力向上を目指す防災主任研修会の実施、災害対応カードゲーム教材「クロスロード」石巻版の各学校での活用促進などが示された。
「防災管理」では地域防災連絡会の設置運営状況調査の結果を報告。大川小事故検証報告書「24の提言」に関する取り組み状況調査の実施、「防災教育」では防災教育副読本「未来へつなぐ」の活用状況調査や防災合言葉募集の実施がそれぞれ提示された。
参加者からは、「防災管理」に関して「各学校の防災マニュアルが実際に役立つかどうか、危機対策のプロに見てもらう機会があるとよいのではないか」などの意見があった。
推進会議は、大川小事故検証報告書「24の提言」を具現化する要の役割も担っている。会合は、第2回を10月23日、第3回を来年2月9日に予定している。
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