市街地の浸水に備え 梅雨前に排水訓練 北上川下流河川事務所
梅雨時期の大雨による浸水被害に備えようと、国土交通省北上川下流河川事務所は25日、石巻市小船越の新北上川河川敷で緊急排水訓練を実施した。
同事務所職員と業務を委託している建設会社の作業員など約50人が参加。1分間に最大60トンを排水するポンプ車2台を使用し、ホースの接続や土のう設置など、緊急排水の手順を確認した。夜間作業で使用する照明車の操作方法や、機器に不備がないかも確かめた。
大雨で河川の水位が高くなり、市街地などの排水機能が河川に雨水を排水しきれずにあふれ出す「内水被害」が懸念されることから、迅速な内水排除の対応ができるように、毎年実施している。
近年では2015年9月の関東・東北豪雨、17年10月の台風21号で排水作業を実施したほか、昨年7月の記録的豪雨で大崎市古川の名蓋(なぶた)川が氾濫した際にも、排水ポンプ車が出動した。
訓練に当たった瀬崎組(石巻市南中里3丁目)の山内裕哉工事主任は「さまざまなケースを想定し、社員間でも情報を共有していきたい」と話し、河川事務所の石井貴範副所長は「普段から緊張感を持ち、要請があった場合は迅速に対応するため、業者と強固な関係を築きたい」と語った。
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