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(596)瞬きのまつげに載りし滝飛沫/坂本宮尾(1945年~)

 夏の滝は特に涼しげ。小さな虹の脚が生えたりしている。暑い日などは、滝壺(つぼ)近く行けるところまで近寄ってみたくなる。滝壺からの風を全身に受けると、天気はいいのにまるでミストの中にいるような。滝と、その空気に自分を溶け込ませるくらい滝に見入っていると、瞬きをするのも忘れるほど。はっと我(われ)に返…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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