(596)瞬きのまつげに載りし滝飛沫/坂本宮尾(1945年~)
夏の滝は特に涼しげ。小さな虹の脚が生えたりしている。暑い日などは、滝壺(つぼ)近く行けるところまで近寄ってみたくなる。滝壺からの風を全身に受けると、天気はいいのにまるでミストの中にいるような。滝と、その空気に自分を溶け込ませるくらい滝に見入っていると、瞬きをするのも忘れるほど。はっと我(われ)に返…
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