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「共助」テーマに地域づくり探る 石巻でトークセッション 実践例紹介や施設見学

これからのコミュニティーの在り方を多角的に議論したトークセッション

 「共助」をテーマに東北の地域づくりを考えるイベントが5月23、24の両日、石巻市住吉町1丁目の空き倉庫活用スペース「Creative Hub(クリエーティブハブ)」などで開かれた。トークセッションや空き家を再生した施設の見学などを通し、参加者約30人が交流した。

 一般社団法人シェアリングエコノミー協会が主催。空き家活用などに取り組む同市の「巻組」が4月、協会の東北支部長に就いたことを記念して開催した。

 23日のトークセッションでは、東北各地でデジタル技術を活用した地域再生などに取り組むまちづくり団体の代表者らが、それぞれの理念や実践例を語った。

 東日本大震災の津波で被災した同市の蛤浜地区の復興に取り組む一般社団法人はまのねの亀山貴一代表理事は、貨幣経済や資本主義の枠組みから外れる共助のコミュニティーの再評価を訴えた。

 「とにかくビジネスを呼び込むしかない」と始めた活動で地域の観光地化が進み、外部とのつながりが生まれた一方で、浜の本来の魅力を損なったと振り返り「コロナ禍で事業が停滞し、あらためて蛤浜の強さを感じた。共助のコミュニティーの心地よさを広げていきたい」と語った。

 秋田県五城目町で古民家を活用した宿泊交流施設を運営するシェアビレッジの丑田俊輔社長は、町の伝統ある朝市を生かした活動を紹介し「『どう役に立つのか、意味があるのか』という問いを捨て、可能性を狭めず考えることが大切だ」と述べた。

 24日は巻組が運用する民泊施設などを見学した。

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