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石巻市職員、金曜は「公共交通利用促進デー」 実施日を拡大

石巻駅を出て職場に向かう市職員ら=2日午前8時25分ごろ

 石巻市は2日、職員にバスや電車での通勤を促す「公共交通利用促進デー」を始めた。過度な車依存からの転換を図り、地域交通網の維持や活性化につなげる狙い。来年3月まで毎週金曜日に設定し、それぞれ月1回以上の協力を求める。

 市役所本庁舎近くのJR石巻駅前では午前8時前後、バスや電車を降りて庁舎を目指す職員の姿があった。ただ、市地域振興課によると、実施日を毎週金曜に拡大したことや悪天候の影響もあり、初日は公共交通利用者の目立った増加は見られなかった。

 普段は自転車で通勤する課長補佐級の男性職員(47)は路線バスを利用。「何十年ぶりかに乗ったが、外をぼーっと眺める時間があるのはいい」と話した。

 市は前年度、公共交通チャレンジデーとして毎月第4金曜に同様の事業を実施。マイカーから公共交通に切り替えた職員は毎回40人程度にとどまった。本年度は設定日を増やし、それぞれの都合に合わせて参加しやすくした。対象職員数は約1900人。

 市は月ごとに参加者数などを把握する。今後は民間にも協力を呼びかけていく方針で、分析したデータを具体策の検討に生かす。地域振興課の平井敦司課長は「公共交通が選択肢の一つになるよう地道に活動を続ける」と語った。

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