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災害時対応、万全に 石巻で復旧訓練 東北電力ネットワーク、北部4支社

高圧配電線の漏電防止作業をする各支社の作業員ら

 電力の送配電事業を担う東北電力ネットワークは24、25の両日、北部4支社(宮城、青森、岩手、秋田)合同の非常災害対策訓練を石巻市北村の訓練所で実施した。2021年に北部4支社体制になって以来、県内での開催は初めて。

 25日は配電、変電、情報通信の各部門から68人が参加した。集中豪雨などによって変電所が水没し、高圧配電線への倒木が発生した事態を想定。移動用発電機車での発電と送電、倒木被害を受けた配電設備の復旧作業を訓練した。

 倒木対応では漏電の危険を回避しながら高圧配電線を修復。メーターを交換・点検した後に送電を試し、正しく通電していることを確認した。

 24日はドローンを使用した被害状況の確認をNTT東日本と共同で実施。自衛隊との連携で倒木を撤去し、被害現場への経路を確保して小型発電機を設置する訓練もあった。

 近年は全国的に水害が相次ぎ、19年10月の台風19号では丸森町で停電が約2万5000戸、電線への倒木が573カ所で発生するなど甚大な被害があった。宮城支社の早坂保配電部長は「災害は年々激甚化している。他支社や自衛隊などとの連携を密にし、本番に備えたい」と話した。

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