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「震災は伝承段階に」 兵庫の斎藤知事、石巻などの復興状況視察

震災遺構「門脇小」を視察する斎藤知事(左)

 兵庫県の斎藤元彦知事は5月30日、東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市と南三陸町を訪問し、被災地の復興状況を視察した。阪神・淡路大震災から30年目を迎える2025年に兵庫県で開催予定の「創造的復興サミット」に、被災各地の取り組みを反映させる。

 石巻市では、みやぎ東日本大震災津波伝承館や市震災遺構「門脇小」など3カ所を視察。門脇小では担当者の説明に耳を傾け、展示資料を撮影したり「児童の犠牲者数は」などと質問したりした。

 斎藤知事は総務省時代の2013年、宮城県に出向し、県財政課長を担当した。街の様子に「ここまでハード面の整備が進むとは」と驚きを述べ、「必死に復興する段階から震災を後世に伝えていく段階に移行した印象を受けた。被災地の教訓と課題をサミットで発信したい」と語った。

 斎藤知事は今後も県内や熊本県など被災地を視察する予定。

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