「171」災害時役立てて 公衆電話会支部、石巻防災士協に手引書寄贈
公益財団法人日本公衆電話会宮城支部(仙台市青葉区)は5月28日、大規模災害時の安否確認に役立ててほしいと「災害時連絡方法のてびき」とポケットティッシュ型のPRツール、それぞれ1000部を石巻市防災士協議会に寄贈した。
手引きはA5判サイズ。災害時の安否情報を発信・確認できる「災害用伝言ダイヤル(171)」の概要や詳しい使い方をはじめ、公衆電話の使い方、非常持出品の一例などが掲載されている。
市防災センターであった贈呈式で宮城支部の三浦祐司理事(51)は「171を多くの人に知ってほしい。電話を使う機会の少ない子どもたちに使い方を学んでもらいたい」と話した。手引きは、防災バッグや普段持ち歩く物に入れて活用してほしいと呼びかけた。
防災士協議会の井上達彦会長(71)は「171を平時に体験して、災害時に使えるようにしてほしい」と話した。毎月1日と15日は171を体験利用できる。
宮城支部は「東日本大震災では避難所に設置された電話に多くの人が並んだ。回数や通話時間が限られ、安否を多くの人に伝えられなかった」と説明する。
171は災害時に開設され、安否情報を録音、再生できる。家族、親戚間で代表の電話番号を決めておくと情報の一元化、収集がしやすいという。
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