震災復興支援 東レ東北支店、大塩小でバレーボール教室 東松島で8回目
バレーボール元女子日本代表で2004年アテネ五輪に出場した大山加奈さんらによるバレーボール教室が5日、東松島市大塩小(児童93人)で開かれた。講話と技術指導を通して5、6年生37人と交流した。
大山さんと12年のアジアカップ代表だった二見梓さんが講師を務めた。
大山さんは小学生の頃からバレーボールクラブに所属。当時はぜんそくで激しい運動を止められていたが、練習を続ける中で克服できたという。「妹が先にレギュラーになり、人生で初めて悔しさを覚えた。妹に負けたくないという思いがそのまま目標になった」と話した。
日本代表に選ばれた際、練習のつらさやプレッシャーから合宿所を抜け出そうと考えたが、両親や高校の恩師に連絡を取り、改めて競技と向き合えたエピソードも紹介。「周りを頼れば助けてくれる人がいる。夢や目標に大きさは関係なく、たとえかなわなくても、挑んだ努力は必ず生かされる」と呼びかけた。
児童たちはボールを使った遊びを通じて、スパイクやレシーブなどの基本技術にも親しんだ。6年の真籠紅愛(くれあ)さん(12)は「レシーブをしたのは初めてで、楽しかった。目標に向かって頑張ることが大切だと学んだ。中学ではバレー部に入りたい」と話した。
バレーボール教室は東レ東北支店が東日本大震災復興支援事業として実施。東松島市では16年度に始まり、本年度で8回目。
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