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女川2号機、原子力規制委が調査 水素防護対策を確認

原子炉建屋内を調査する原子力規制委の委員ら(原子力規制委員会提供)

 原子力規制委員会は16日、東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の水素防護対策を現地調査した。保安規定の変更認可審査の一環で、原子炉建屋の水素爆発を防ぐ対策の運用手順などを確認した。

 杉山智之委員ら計17人が参加した。原子炉格納容器から漏れた水素がたまりやすい建屋内のエリア、中央制御室、指揮所となる緊急時対策所などを訪れ、水素の排出や濃度抑制の設備、手順などを確かめた。

 調査終了後、杉山氏は「基本的な方針は妥当と感じた。現場を歩きながら現実的な対応の部分まで議論できた」と述べた。今後は調査を踏まえて東北電が提出する資料を受け、審査する。

 東京電力福島第1原発事故を受け、沸騰水型軽水炉の建屋の水素防護対策は2月、原子炉格納容器内から水素を建屋外に排出するベントをためらわず実施できるように関連規則の解釈などが改正。東北電は3月、水素濃度が一定値に達した場合など建屋の水素爆発を防ぐためのベント手順を追加し、保安規定変更の認可を申請した。

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