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大雨で道路冠水 石巻の降水量112ミリ 6月の1日分最大を更新、57年ぶり

冠水した道路を水しぶきを上げて通行する車=16日午前10時20分ごろ、石巻市中里5丁目(画像の一部を加工しています)

 16日の県内は、不安定な大気の影響で激しい雨に見舞われた。石巻地方では午前のうちから複数箇所で道路が冠水したり、通行止めになったりするなど、交通に影響が出た。

 石巻市の16日の降水量は112.0ミリ(午後5時現在)を記録。6月の1日の降水量としてこれまで最大だった1966年6月28日の107.8ミリを57年ぶりに更新した。

 市内では午前中から不動町や中里、須江などで冠水が見られた。清水町1丁目ガード下や、ニトリ石巻店そばの三陸沿岸道ガード下付近などが一時通行止めになった。

 石巻市は東日本大震災の地盤沈下で雨水の自然流下が困難となったため、市は11カ所に雨水排水ポンプ場を新設。3月までに全施設が稼働した。ただ一部地域で地下水路の接続工事などが続いており、清水町といった工事中のエリアで冠水があった。全ての工事は本年度中に完了する見込み。

 市下水道建設課の担当者は「短時間でまとまった雨が降ったエリアもあり、検証が必要。できる限り早期の工事完了を目指したい」と話した。

 JR東日本東北本部は16日、大雨の影響で、仙石線の高城町-石巻間の上下線で一時運転を見合わせ、東塩釜-高城町間の上下線で一部列車を運休した。

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