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寺崎はねこ踊り 宮教大生、石巻・桃生で実践 歴史に触れる

扇子を手にはねこ踊りを踊る学生たち

 県の指定無形民俗文化財「寺崎はねこ踊り」について学んでいる宮城教育大の学生15人が11日、石巻市桃生町を訪れ、現地で保存会のメンバーから指導を受けた。直接足を運ぶことで振り付けを学ぶだけでなく、踊りの背景となる風土や歴史を感じた。

 市桃生農業者トレーニングセンターであった練習会では、佐々木一会長ら保存会の会員約10人が「打ちばやし」「けんばやし」「ばかばやし」の3演目を指導。学生たちはDVDでそれぞれの動きを確認した後、細かな振りを習い、笛や鐘、太鼓の演奏にも挑戦した。

 宮教大では、2019年に民俗芸能を学ぶサークルの学生を連れて桃生町を訪れたことなどがきっかけとなり、20年から「日本の芸能」という講義で「寺崎はねこ踊り」を取り上げている。

 現地での練習会は3年目。踊りは「ものうふれあい祭り」や、学内の発表会で披露している。1年生の伊藤美咲さん(18)=仙台市出身=は「すずめ踊り以外の芸能に触れるのは初めてで、歴史的背景も学べることはいい機会。多くの人に地域の芸能の良さを伝えたい」と話した。

 保存会の佐々木会長は「学校の先生になる学生がほとんどだと思うので、どの地域だとしても、将来を担う子どもたちに広めてほしい」と語った。

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