美しい海守る 有志や石巻海保が海浜清掃 石巻・折浜、蛤浜
月に1回、石巻市などの海岸を清掃している一般社団法人「石巻海さくら」(石巻市渡波)と石巻海上保安署は17日、同市折浜田ノ浜で清掃活動を展開し、海洋環境の保全に努めた。
署員4人のほか、石巻市や仙台市などから約30人のボランティアが参加。漂着した漁網やお菓子のパッケージ、空きペットボトルなどのごみを拾い集めた。回収量は13袋(約400リットル)に上った。
隣接する蛤浜に不法投棄されたテレビや電子レンジも回収した。
初めて参加した松島町の60代保育士の女性は「以前からマイクロプラスチックの問題に関心があり、やってみたかった。いろんな物が落ちており、また機会があったら参加したい」と語った。
清掃後は署員が救命胴衣の正しい着用方法や点検する箇所などを指導した。緩いと脱げるため、体格に合った救命胴衣を着けるようアドバイスした。
石巻海保の角直樹署長(53)は「今後も正しい着用方法を広め、一人でも多くの命を救いたい。ごみは捨てない、見つけたら拾うという意識で、宮城の海はもっときれいになる」と述べた。
海さくらの宮城了大代表(34)は「われわれにできることは限られているため、海上保安署の協力はありがたい。講習も含め、楽しく安全に実施できた」と話した。
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