朝刊・夕刊
記事を探す
FAQ
（６１５）ピーマン切って中を明るくしてあげた／池田澄子（１９３６年～）
ピーマンを切り、内側の暗闇にさっと光が差す、それを言うなら「ピーマンを切って中が明るくなった」でしょう。それをわざわざ「明るくしてあげた」と書いています。ピーマンにとってありがたいのか、いい迷惑なのか、それすらも分かりません。ピーマンがもともと持つ明るさと、内部に持つ暗がり、そこへ切り込んでいく自…
関連リンク
- ・（６１４）文鳥のさらりと乾く桜桃忌／木田智美（１９９３年～）
- ・（６１３）吾（あ）のせゐにされたし夏のかなしみは／野口る理（１９８６年～）
- ・（６１２）肯定を会話に求めゐては朱夏／辻村麻乃（１９６４年～）
- ・（６１１）鳥の瞳（め）の破船つまづく蟻と蟻／小松雅朗（１９３７年～）
- ・（６１０）紅生姜（しょうが）にじむ焼きそば雲の峰／金子敦（１９５９年～）
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん（福島県須賀川市）、浅川芳直さん（宮城県名取市）、及川真梨子さん（岩手県奥州市）の３人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。
ライブカメラ
