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(619)釣堀に君と映らむ一日かな/山西雅子(1960年~)

 釣堀(つりぼり)は季節感から夏の季語になっている。句からは静かな水面と広がる風景に、ゆったりと身を委ねている様子が浮かぶ。「君」とは誰だろうか。一日中釣堀に並んで過ごせるのだから気の置けない人なのだろう。近くの釣り人は、餌を替え技を駆使して魚を釣ろうと集中している。向かい側の親子は釣り上げた瞬間の…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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