(623)ネクタイの柄槍と盾熱帯魚/橋本直(1967年~)
盾はよく表彰のときに貰(もら)うから、西洋ではよくある意匠なのかもしれない。とはいえ、だ。私などは矛盾という言葉を思い出してしまう。ちなみにこの熟語、どんなものも貫く矛と、どんな矛も通さない盾を売る商人が、「お前さんの矛でお前さんの盾を突いたらどうなるんだ」と突っ込みを受けたという故事(『韓非子』…
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- ・(619)釣堀に君と映らむ一日かな/山西雅子(1960年~)
- ・(618)まんなかに始まりのある水馬/鴇田智哉(1969年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。