被災地を応援 米軍家族、石巻の保育施設に支援品 再会喜び交流深める
東日本大震災の被災地を応援しようと、米軍家族らでつくる団体「ヘルピングハンズフォー東北」が27日、石巻市の保育施設に玩具や菓子などを届けた。10年ほど前からメンバーのサリバン雅子さん(44)=米テキサス州=が一時帰国に合わせて訪問しており、再開を喜び、交流を深めた。
サリバンさんは、「GENKIっこ保育園石巻園」(石巻市恵み野6丁目)を3人の子どもたちと訪問。手作りの「ペーパーシアター」や絵本の読み聞かせを披露し、1~3歳の園児14人にぬいぐるみなどを贈った。園児たちはお礼に童謡「たなばたさま」を歌い、交流を楽しんだ。1年ぶりに対面した高崎克子園長(54)は「東北を忘れない、元気を届けたいという思いがうれしい」と感謝した。
ヘルピングハンズフォー東北は2011年4月に結成し、宮城、福島両県への支援を続ける。今も米国の住民から広く義援金が寄せられているという。
サリバンさんは「被災地を気にかけ、風化させてはいけないと思っている米国人は驚くほど多い。被災地の皆さんに彼らの思いを伝えたい」と話した。
一行は同市のNPO法人「乳幼児保育園ミルク」などにも立ち寄り、28日はNPO団体を訪問する。
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