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網地島発展へ要望熱く 石巻市「動く市長室」、島民の4分の1が出席

島民の4分の1が参加した動く市長室

 石巻市は6月29日、市長が地域に足を運び市政への要望や意見を聞く「動く市長室」を、市網地島開発総合センターで開いた。島民の4分の1近い72人が参加した。

 長渡行政区の男性は島と牡鹿半島を結ぶロープウエーの整備を要望し「網地島ラインが強風で運休してもロープウエーがあれば病人を緊急搬送でき、観光客誘致や移住定住促進、経済発展にも寄与する」と訴えた。斎藤正美市長は「建設や運用に莫大(ばくだい)な費用がかかる。研究させてもらう」と述べた。

 網地行政区長の男性は、介護ヘルパーの確保を課題に上げ「要介護のお年寄りは島で暮らせなくなってしまう」と指摘した。斎藤市長は「いろいろと検討したが折り合わなかった。半分ボランティアでも来てくれるところがないか当たる」と答えた。

 島唯一の医療・介護施設「網小医院」で働く女性は、施設の老朽化を相談。斎藤市長は「職員が出向いて確認し、できる場所から早速、対策を講じる」と応じた。

 網地島ラインと公共交通機関の乗り継ぎの改善や、インターネット回線の整備などを求める声もあった。

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