ウニ漁、シーズンに 水揚げ上々 石巻地方
石巻市北上町十三浜など石巻地方の浜で、ウニ漁がシーズンを迎えた。
十三浜大指漁港では30日、ワカメやコンブを養殖するマルナカ遠藤水産代表の遠藤俊彦さん(48)と父俊郎さん(74)が午前3時半に出港。漁港から10~20メートルほどの場所で、箱メガネと、先にカギが付いたさおを使ってムラサキウニ約70キロを採った。午前7時半ごろには漁港近くの加工場に移動。塩ウニにするための下処理として、殻むきを行うと、オレンジ色の実が次々と姿を現した。
十三浜で捕れるウニは海藻が豊富な場所で育つため甘みがあり、色も良いのが特長。今季は解禁された6月27日から連日、豊漁が続く。各浜では、生食や加工品にして出荷する作業もあり、活気に包まれている。
遠藤水産の塩ウニは地元石巻を中心に、全国から購入希望が寄せられる。今季分の予約は既に締め切っており、出荷作業などで慌ただしい日が続く。
漁は7月下旬か8月上旬まで。現在はウニが産卵に向けて栄養を蓄える時期で、質の良いものが採れるという。俊彦さんは「例年は1度の漁で50キロぐらいの収穫なので上々のでき。商品を通し、浜の良さを伝えたい」と話した。
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