大川小校歌など力作10点 千葉の書家高尾剋山人さん、石巻で個展 17日まで
千葉県木更津市の書家高尾剋山人(こくさんじん)さん(57)の個展「永遠に」が、石巻市雄勝地区の道の駅「硯上(けんじょう)の里おがつ」で開かれている。童謡や石巻市大川小の校歌などをしたためた10点が並ぶ。17日まで。
力強い「鎮魂」の字や、流れるように書かれた童謡「たなばたさま」の歌詞などが目を引く。作品は大きいもので縦100センチ、横540センチあり、優美で迫力ある作品が堪能できる。会場には昨年寄贈した作品「一期一会」も展示されている。
高尾さんは東日本大震災の被災地の復興を応援しようと昨年、初めて同会場で書展を開いた。震災から数年後に雄勝地区を訪れ、再建途中の街並みを見ていたという。昨年5月に再訪した際、建物の立派さやロケーションの良さに感銘を受け、施設に書展の開催を持ちかけた。
高尾さんは「被災地のために何かしたいと考えていた。大川小の卒業生の方など、心の中で口ずさみながら鑑賞してもらえればうれしい」と話した。
2日は七夕に合わせ、短冊に願い事を書くワークショップを開催する。高尾さんが講師を務める。
入場無料。午前9時~午後4時半(最終日は午後3時まで)。ワークショップは午前10時~午後3時。
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