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園児、お茶たてに挑戦 石巻・穀町幼稚園で教室

お茶をたてる園児たち

 石巻市山下1丁目の私立穀町幼稚園(園児112人)で6月23日、毎年恒例の茶道教室が開かれた。茶道裏千家の大森宗憲助教授(53)が年長組39人に作法一つ一つを丁寧に教えた。

 今年の教室は今回が2回目。園児自らがお茶たてに挑戦し、互いにお茶を振る舞った。

 膝に手を当て5秒間しっかり礼をしたり、お菓子をいただく時は次に受け取る人に「お先に」と声をかけたりした。大森さんに「茶せんは何でできてるの」と聞かれると「わらや木、竹」と元気よく答えた。

 園児たちは友だちのために一生懸命お茶をたて、そっと茶わんを運んだ。加藤穂莉ちゃん(5)は「苦くなくておいしかった」と笑顔を見せ、佐々木悠誠ちゃん(6)は「楽しかった。練習すればできる」と意気込んだ。

 指導する大森さんは「お互いに振る舞うことでお茶本来の楽しみ方の『人のためにたてる』ができた。伸び伸びと茶道を学んでほしい」と話した。

 教室は年5回。来年1月の最終回では保護者に園児がお点前を披露する予定。2008年から日本の伝統文化を学んでもらおうと年長児を対象に、大森さんからお茶のたて方や礼儀作法を学んでいる。

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