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クラシック、解説付きで満喫 日フィルが演奏会 石巻

大迫力の演奏で会場を大いに盛り上げた

 クラシックを解説付きで楽しむ「日本フィルハーモニー交響楽団オーケストラキャラバンin石巻」が、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた。チャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」から「ナポリの踊り」などを抜粋し、フルオーケストラで約1時間演奏した。

 指揮は海老原光さんで、ナビゲーター役の江原陽子さんが場面や心情を解説。巧みな演奏とナレーションで、王子ジークフリートと呪いで白鳥に姿を変えられた王女オデットの悲恋を臨場感たっぷりに伝えた。

 曲間には奏者が自身の楽器を紹介。打楽器奏者と会場がカスタネットと拍手で掛け合う場面があり、来場者はプロの技巧に間近で触れた。

 石巻市渡波から訪れた無職木村祐子さん(67)は「クラシックはよく知らないが、素晴らしい演奏と分かりやすい朗読でとても良かった」と笑顔で話した。

 公演は文化庁の助成事業。日フィルは東日本大震災直後から被災地支援の演奏活動「被災地に音楽を」を各地で実施し、市内での演奏会は30回を超える。

 日本フィルの別府一樹理事長室長は「会場の反応が良く、こんなに喜んでいただけるとは思わなかった。また演奏に来たい」と語った。コンサートは6月14日にあった。

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