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(632)梅雨の月あげ道祖神歩きだす/佐藤鬼房(1919~2002年)

 梅雨だが、よく晴れてお月様(つきさま)が高く輝いている。この時期特有の湿っぽい空気に包まれて一筋の月光が、何と道祖神を動かした。道祖神と言うと、私は男根のイメージ。道祖神たちが、あの形状でにょきにょきと道を歩いていると想像すると、ちょっと面白い。それにほら、月の神は古今東西、女神のイメージ。無数の…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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