閉じる

漫画ラボ、10月7日開設 制作に関心持つ子どもや若者を支援 石巻

施設利用のイメージイラスト
10月に「ヒトコマ」としてオープンする建物

 石巻市中瀬の石ノ森萬画館を運営するまちづくり会社「街づくりまんぼう」は、マンガやアニメ制作に関心を持つ小中学生や若年層を支援する交流・創作活動拠点「いしのまき MANGA Lab.ヒトコマ」を10月7日、石巻市中央2丁目に開設する。石巻の観光資源であるマンガを生かし、クリエイターの養成や移住につなげる。

 ヒトコマはイベントやワークショップを通じ、マンガ・アニメ制作に触れる機会を提供する。創作活動に乗り出す小中学生や若者の初めの「1こま」を支援する。

 液晶タブレットや資料集など、創作活動に使う資機材をそろえた作業環境を整備する。原稿用紙など自前の道具を持ち込んで作業することもでき、創作活動する人同士が交流を深め、高め合う環境をつくる。

 外部講師を招いたマンガ・アニメ制作体験や、本職のクリエイターと触れ合うイベント開催を通し、マンガを生かしたにぎわい創出につなげる。観光客向けの休憩スポットを兼ね、観光地や飲食店の情報提供、ドリンク販売なども行う。

 建物は2022年に閉館した市復興まちづくり情報交流館中央館を改装して利用する。入館無料で、一部の設備利用やイベント参加などは有料になる見込み。

 運営スタッフには地域おこし協力隊員を充てる。市は現在、隊員1人を募集している。対象はマンガやアニメなどに興味を持ち、来館者やクリエーターとの調整役ができる人。

 10月のオープンに先立ち、小中学生向けのプレイベントを9月に実施する予定。イラスト制作や塗り絵を体験できる。

 担当者は「漫画家やアニメーターになりたいと悩んだときに駆け込んで相談ができるような、皆さんの創作活動を後押しする場所にしていきたい」と話した。

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ