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脱税軽油許しません 県、東松島など4カ所で抜き取り調査

トラックから燃料を抜き取る県税事務所の職員

 重油や灯油を混ぜた不正軽油の使用による脱税を防止しようと、宮城、山形、福島の3県は13日、軽油の路上抜き取り調査を各地で実施した。県内では東松島市を含む4カ所であった。

 トラックやバスなどの燃料である軽油には、1リットル当たり32円10銭の「軽油引取税」が課税されている。軽油に課税対象外の灯油や重油を混ぜて使用するといった脱税行為が行われていないか、走行中のディーゼル車を対象に調査した。

 東松島市牛網の国道45号沿いの国土交通省鳴瀬車両検測所では、県東部県税事務所と気仙沼県税事務所が調査を実施。トラックやトレーラーなど約30台を停車させ、運転手の了承を得て各燃料タンクから軽油200ccを抜き取った。

 抜き取った軽油は、県東部県税事務所が持ち帰り、分析調査した。担当者は「定期調査で不正や脱税行為を抑止していきたい」と話した。

 秋には全国一斉での調査を予定している。

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