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自転車事故の衝撃、スタントマンが再現 石巻好文館高で交通安全教室

時速40キロで走行する車と自転車による事故の再現

 石巻好文館高(生徒569人)で12日、自転車と車の交通事故をスタントマンが再現する安全教室が開かれた。同校と石巻署が事故の危険性を実感し、交通ルールなどの意識を高めてもらおうと主催した。

 自転車が絡む事故の多い六つの場面を再現。見通しの悪い交差点での衝突、トラックの左折による巻き込みなどの事故を実演し、正しい通行の仕方を指導した。時速40キロの車と人が衝突する再現では、通行人に見立てた人形がはね飛ばされると、衝撃の大きさに生徒たちは息をのんだ。

 講師はプロのスタントマン会社「シャドウ・スタントプロダクション」(東京)のスタントマン6人が務めた。「自転車は被害者になるだけでなく、加害者にもなる」と指摘。二人乗りをしない、イヤホンなどで耳をふさがないといったルールを守ることが、事故防止につながると訴えた。

 生徒で組織する交通安全委員会の3年庄子叶那委員長(18)は「自転車登校をしていて危ないと感じるときがある。実際に見て交通事故の怖さを痛感できた」と話した。

 同校では生徒約200人が自宅や周辺の駅から自転車で登校。ヘルメット着用は10人程度にとどまっている。同委員会は自転車点検をしたり、交通安全を呼びかけたりしていく。

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