熟練の歌声響く 元音楽教諭デュオ、石巻で初公演
県内の元高校音楽教諭でつくる「マスターズ ヴォーカル デュオ」が、石巻で初めて公演した。県東部地方振興事務所が県石巻合同庁舎(石巻市あゆみ野5丁目)で定期開催する「山大Sustainableふれあいコンサートin石巻合庁」に出演し、熟練した声楽二重奏を会場に響かせた。
デュオは2009年に結成。いずれも宮城学院女子大音楽科出身のソプラノ森由紀さん(69)、アルト中村桂子さん(75)、ピアノ伴奏庄司由貴さん(58)で構成し、音楽の楽しさを幅広い年代に伝えようと県内各地で活動している。
中村さんと森さんは県内の高校で音楽教諭として定年まで勤め上げた。森さんは石巻女子高が石巻好文館高に移り変わる前年の05年に赴任し、3年間勤務した。
コンサートでは「夏は来ぬ」や「アメイジンググレイス」などアンコール含め10曲を披露。華のあるソプラノと表現力豊かなアルトが奏でるハーモニーで会場を魅了した。
東松島市から訪れた佐々木映子さん(76)は「曲との一体感を感じながら、ゆったりとした気持ちで聴けた」と話した。
森さんは「新型コロナウイルスの影響で近年は披露する機会が限られていた。縁のある石巻での演奏はドキドキした」、中村さんは「音楽は若者だけのものではなく高齢者も活躍できる。やりたいことをやるのは楽しいことだと伝えていきたい」と話した。
コンサートは6月28日にあった。
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