懐かしい風景に出合える 浅井元義スケッチ展開幕 石巻市博物館、旧観慶丸商店
石巻市出身で、石巻の風景画を数多く残した洋画家浅井元義さん(1938~2018年)のスケッチ作品展が15日、同市中央3丁目の旧観慶丸商店と同市開成の市博物館(石巻市複合文化施設内)で始まった。1980~2000年代を中心に、中心市街地の町並みや半島部の景色などを描いた作品が並ぶ。9月11日まで。
市博物館が収蔵する浅井さんの作品約100点の中から、旧観慶丸商店には中心市街地を題材とした23点を展示。北上川沿いにあった老舗料亭や旅館、東日本大震災で姿を変えたかつての商店街や横丁の風景などに出合える。現在の写真や、浅井さんの思い出なども紹介している。
市博物館では、今回新たに家族から借り受けた3作品を含む20点を紹介。石巻女子高(現石巻好文館高)などで教員を務めた浅井さんの初任地である雄勝地区と北上地区の漁港、海水浴場など、豊かな自然や美しい景観を切り取っている。
旧観慶丸商店で観覧した東松島市赤井の主婦(69)は「震災後変わってしまった風景もあり、懐かしく感じた」と語った。
主催する市博物館の担当者は「過去と現在の風景を対比し、実際に街歩きを楽しんでほしい」と話した。
旧観慶丸商店は観覧無料。火曜定休。市博物館は一般300円など有料。月曜定休。
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