災害被災者へ車両貸し出し 日本カーシェア協、CFで活動資金募る 9月26日まで
石巻市の一般社団法人日本カーシェアリング協会は、災害の被災者に寄付車両を貸し出す「モビリティ・レジリエンス」の活動費をクラウドファンディング(CF)で募っている。ニーズが全国に広がり事業規模が年々拡大しているため、協力を呼びかける。9月26日まで。
CFは専用サイト「レディーフォー」で募る。寄付は一口5000円から100万円までの9コース。返礼品には御礼メッセージや協会のグッズ、支援車両への名前の掲示などを用意した。目標金額は300万円。
寄せられた寄付金は貸し出し車両の車検やメンテナンス費、被災地までの運搬費、現地で活動するスタッフの人件費などに活用する。
協会は東日本大震災後の2011年4月に設立。モビリティ・レジリエンスは寄付を受けた車両を被災地で無償で貸し出し、被災者の生活再建に役立ててもらう取り組み。
活動は全国に広がり、これまでに2500件以上の支援を実施した。経費は21年が約1900万円で、22年は約5000万円に倍増した。貸し出しは無償のため、財源は助成金や寄付で賄っている。
今年も5月に能登半島地震があった石川県、6月の台風2号で被災した茨城、静岡、愛知3県などで活動。6月末からの大雨で被害が拡大した九州北部にも支援に入る。
担当者は「全国のどこで災害が起きるか分からない時代。いざという時に迅速に動けるよう備えるため、応援してもらえたら」と呼びかけた。
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